
展示会の様子(福岡県庁)
福岡県が、個人・法人向けのサステナ(中古)EVリースの募集を開始!ニーズの高い軽自動車を対象に加えるとともに、リース期間も延長した。
レアメタルが海外流出が課題に
日本では、EVバッテリーに必須なリチウムなどのレアメタルは海外からの輸入に100%依存しており、経済安全保障上のリスクに。そのため、国内におけるEVバッテリーの資源循環システム構築が求められているが、中古EVの約8割が海外へ輸出されており、同時にバッテリーに含まれているレアメタルが海外流出していることが課題となっている。

EVが国内に留まることで見込まれる資源循環ビジネス市場は、2050年に約8兆円との予測がある中、経済安全保障・地域産業振興の観点から中古EVの海外流出を抑制する必要があるとのこと。日本は、EVバッテリーに含まれるリチウムなどのレアメタルの海外流出を抑制し、国内に留める第一歩として、昨年度から、バッテリーの不安を払拭した中古EVを「サステナEV」と銘打ち、リース事業を展開し、中古EVの活用を促進している。
福岡県の取り組み
福岡県では、今後急速な増加が見込まれる使用済EVバッテリーの資源循環モデルを全国に先駆けて構築するために、令和6年7月に官民連携組織「GBNet福岡(グリーンEVバッテリーネットワーク福岡)」を設立。

会員は、48社・4団体(令和8年5月29日現在)で、自動車メーカー、バッテリーメーカー、自動車解体業者、バッテリー診断業者、リユースバッテリー業者、再エネ業者、金属リサイクル業者等によって構成されている。事務局は、福岡県と福岡県リサイクル総合研究事業化センターだ。


事業スキーム
さらに福岡県は、全国に先駆けて、EVバッテリーの「取外し・回収→診断&リユース→リサイクル→バッテリー再製造」という一連の資源循環を、地域内で完結させることを目指したEVバッテリー資源循環システム「福岡モデル」の構築にも取り組んでいる。
福岡県が行うサステナEVリースの特徴
福岡県が行うサステナEVリースの特徴は3つ。
1つ目は「安全・安心」であること。
リース前にバッテリー性能を確認し、十分なバッテリー容量がある車両をリースしており、リース期間中は、バッテリー性能保証を付帯するため、バッテリーへの不安なく利用することができる。
2つ目は「安くて優しい」こと。
同クラスのガソリン車と比べて、安いリース料で利用可能。EVは電気の力で走るため、燃料代高騰に影響されにくく、財布に優しいほか、二酸化炭素も削減でき、環境にも優しい。
3つ目は「ラクラク」であること。
「メンテナンスリース」であれば、車検・メンテナンスなどの費用がリース料に含まれており、面倒な手続不要で気軽に利用可能だ。
令和7年度のサステナEVリース利用者は、「EVのため、燃料代の高騰の影響が少なく経済的でした」「自宅の太陽光発電を活用することで電気代も節約できました」「ガソリンを入れる手間がなくなりました」とコメントしている。
令和8年度の主な変更点

日産サクラ(軽自動車)
そして、令和8年度の主な変更点(事業拡大のポイント)は、多様なニーズに対応い、軽自動車(日産サクラ)を追加した点。また、長期利用希望の声に応え、リース期間を3年から4年に延長した。希望者は、さらに2年延長も可能だ。
リース募集期間は来年1月まで

日産リーフ(普通自動車)
福岡県のサステナEVリースの対象車両は、初年度登録から4~7年経過したEV(日産リーフ・日産サクラ等)。リース契約期間は4年(48回リース)で、リース満了後は車両返却または1~2年の再リースが可能となっている。
対象者は、福岡県内に在住の個人または県内に事業所(本社または支店等)を有している法人。募集台数は30台以上(令和8年度リース開始分)で、募集期間は8月21日(金)~令和9年1月31日(日)だ。
申し込みは専用フォームにて。9月1日(火)以降、リース審査・車両確認等契約に向けた手続きの案内がスタートし、審査手続き開始から約3~4週間ほどで納車される。
この機会に、経済安全保障と脱炭素化に貢献するサステナEVリースをチェックしてみては。
■福岡県サステナEVリース
申し込みフォーム:https://forms.gle/JLbZkJweTx7xnz9G7
サステナEVリース事業について:https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/sustaina-ev.html
「GBNet福岡」について:https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/gbnetfukuoka.html
(佐藤ゆり)